花火を見上げる物語

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あなたの街にも、
花⽕がやってくる。

花⽕の前では、
⼈は笑顔になれる。
幸せな時間を、
届けることができる。
私たちは、そう信じています。
これは花⽕⼤会を通じて、
⽇本中の⼈々に
上を向いてもらう、
物語のようなプロジェクト。

花⽕⼤会の起源は、
悪疫退散祈願でした。
江⼾幕府8代将軍吉宗が、
疫病流⾏による犠牲になった
⼈々の慰霊と、
悪病退散を祈り、
隅⽥川で開催されたのが
はじまりとされています。

花火を見上げる物語

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MONOGATARY.COM

Special Story

「あれから、どれくらい経ったのだろう?」
すっかり雪化粧した山々が車窓から顔をのぞかせたとき、ふとそんなことを思った。
季節のうつろいを肌で感じとる本能が鈍っているのかも知れない。

すべてがかわりゆく日々のなかで戸惑う余韻すらなく、
かつての日常はあっけなく崩れ去っていく。そしてトンネルの出口もみえないまま、
「こんなはずじゃなかった」一年が過ぎようしていた。

「次は新神戸〜」
感傷を振り払うかのようなアナウンスに引き戻されて、ホームに降り立った。
二〇二〇年十二月五日。見慣れたはずのこの街も心なしか色あせてみえる。

久しぶりの出張が気分転換になることを期待したが、灰色の雲におおわれたような
心が晴れることはなかった。長居するつもりもない。打ち合わせを終えたらすぐ帰ろう。
「帰りの新幹線の時間も近いので、そろそろ失礼します。」

精一杯の笑顔をつくり、あいさつもそこそこにタクシーへと乗り込む。
「リモートでもよかったな…」あたりはすっかり暗くなり、ただでさえ人気の少ない
街はまるで映画のセットのように、不気味なほど鎮まりかえっていた。

ふいに乾いた空気を切り裂くような轟音が鳴りひびき、一瞬身構える。
「これは一体…。」
しかし、数秒おきに遠くから聴こえるその音に、たしかな懐かしさをおぼえてもいた。

タクシーを途中で飛び下り、半ば無意識に音のする方角へと足を向けていく。
「この音は、もしかして…」商店街を抜けて、見晴らしのいい広場にたどりついたとき、
期待していたものが目に飛び込んできた。

「やっぱり…。」この季節に花火なんて。思わず苦笑する。
誰の姿もみえなかったはずの商店街からは、気がつけば、ちらほらと人が出てきている。
一様に同じ方角を見上げながら、あちこちで笑顔まじりの声が聞こえてきた。

「キレイだねー。」この一年、花火のことなんてすっかり忘れていた。
きっとこの場にいる誰もがそうだっただろう。でもいま同じ夜空を見上げながら、
見知らぬ人たちが、花火の下でともに笑顔の時間を過ごしている。

粋な計らいじゃないか。それがたとえ一瞬のことだったとしても。
「ビールでも買っていくか」
駅までの道のりは遠くても、
足取りはいつになく
軽くなっていた。

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STORY みんなで作ったストーリー

花火を見上げる物語は、物語投稿サイトmonogatary.comとコラボレーションして、短編小説『ラストシーンで「花火を見上げる」物語』を募集しました。
大賞と優秀賞5作品をこちらからご覧いただけます。
大賞の1作品は2020年12月5日(土)に兵庫県東部で開催される「花火を見上げる物語」の第一弾で、美しく咲き誇る打ち上げ花火をバックに朗読されます。
また、これらの作品はクラウドファンディングのリターンとして制作される、短編小説集「花火を見上げる物語」にも掲載予定です。

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Photo @Hiroki.O.photography_2020

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